こんにちは!シドニーでアシスタントナースをやっているKopeです!
ねぇねぇ!
ワーホリで来るのにアシスタントナースがオススメって言ってたけど、看護師はどうなの?
せっかく日本で看護師なんだから、海外でも看護師として働けたらめっちゃ素敵じゃない?
日本の看護師さんは非常にまじめなので、海外に留学に来る時もなにかキャリアに活かせないかと考えている人がとても多い印象です。
ワーホリや短期の留学で来るのにアシスタントナースという介護士のような仕事がオススメという記事を書きました。
じゃあ看護師になるのはどうなの?やっぱり看護師たるもの、看護師に憧れる!その現実を書きます。
こんな悩みの人へ
・オーストラリアで看護師になりたい
・どうやったらなれるの?
・英語力はどのくらい必要?
・やっぱりなるのは大変なの?
・永住権を取りたい!
看護師になるための資格
オーストラリアの看護師には日本と同じように、正看護師と准看護師があります。
ここに続いてアシスタントナースを入れているサイトも多くみます。たしかに働く場所は似ていますが、私的にはかなり別物です。「正看<<准看<<<<<<<<アシスタントナース」という印象。
それぞれ必要な資格レベルは
○正看護師(RN:Registered nurse / レジスタードナース):大学学士( Bachelor / バチェラー)
○准看護師(EN:Enrolled nurse / エンロールナース):専門学校 Diploma / ディプロマ
バチェラー?ディプロマ?はて?資格についてのまとめはこちら↓
この2つの仕事の役割の違いは日本の正看護師と准看護師とほぼ同じ。正看護師が指示をし、准看護師が動けます。
なるほどね。だいたい日本の看護師のなり方と一緒だね!
それで、日本で看護師だったらどうなるの?
また大学行かなくちゃいけないの?簡単に書き換えとかできないの?
それは、日本でどうやって看護師になったかで変わってくるの!
…………でもね、どちらにせよ全然簡単じゃないのよ…
EN / エンロールナース(准看護師)のなり方
EN(准看護師)になるには、専門学校で 「Diploma of Nursing 」を卒業すること!
え?簡単だって?残念ながらそんなことはありません。
・コース期間:1年半
・入学条件:IELTS 6.5 or PTE 56 or OET C
・費用:約 A$ 24000 (約280万 / 日本円85円計算)
IELTS?PTE?OET?英語力の証明テストについて→(準備中)
まず入学時に提出しないといけないIELTSのスコア6.5。これはかなり高いです。他にもPTE、OETと認めらている他のテストでも大丈夫ですがどれも難しいです。(PTEが一番取りやすいと最近は聞くけど、OETがいい人もいるしそれぞれ)
日本でメジャーなスコアに換算すると、英検1〜準1級、TOEIC 820-870です。
しかし、TOEICは Reading と Listening しかないし、英検のWriting は120〜150ワード。IELTSは1問目150と2問目250ワード。
日本で受ける英語のテストと、英語圏で受ける英語のテスト。比較すると、この数値よりも難易度はかなり高く感じます。
え、まって。准看護師でもすでに結構むずかしい感じじゃない?
そうなんだよ!人の命を預かる仕事、やっぱり簡単じゃないのよ!
ほら、次もっとやばい正看護師にいくよ!
RN / レジスタードナース(正看護師)のなり方
正看護師になるためには、その人の経歴によって何パターンかあります。
※ここでは日本で正看護師の資格を持っていることを前提で書いていきます。
日本で専門学校卒の場合
日本で専門学校を卒業して正看護師を持っている場合、大学で Bachelor of Nursing を卒業すること! これが一番一般的で多い方法です。
・コース期間:基本は3年。
日本で正看護師の資格を保持しているために1〜2年に短縮できる場合、上記のEN(准看護師)のコースを修了していると2年に短縮される場合がある。しかし大学による。
・入学条件:IELTS:7.0 or PTE 66 or OET B
・費用:地域、大学による。約A$30000〜40000(約350万〜470万 / 85円計算)/ 年!!!!
=約350万円 × 1〜3年 =350万円〜1050万円以上
期間を短縮してくれたり、費用が安かったりするのは地方の大学が多いためにそのために地方に移動する人もいます。(タスマニアとかダーウィンとか)
たっか!!!IELTSスコアもお金も高すぎるー!!
だからアシスタントナースで働きながらナースのコースに通っている同僚がいっぱいいるよ。
働くだけでも大変なのに、大学から3000文字のエッセイ(小論文)を書けとかいう課題がバシバシ出るらしいよ!めっちゃハード。
IELTS 6.5 でも高かったのに 7.0!もはやこれはネイティブであっても勉強しないと取れないレベルです。
もちろんその人の英語力次第です。しかし多くの日本人はまず大学に入る以前の段階で、1年程度は語学学校のIELTSコースや大学に向けた”ファウンデーションコース” に通いスコア 7.0 が取れるまでテストを受け続けます。(一回 A$375)
しかも、恐ろしいことに無事にIELTS7取れて、晴れて大学に入ったところでそれは最低限レベル。周りはもっと上級英語を話し、エッセイは少しの文法ミスでゴリゴリ減点されていきます。ひいいいい
日本で大卒の場合
日本で大学を卒業して正看護師を持っている場合、書き換えのためのテスト(座学と技術)を受けることができます! 国試みたいな感じですね。
- 1、英語のスコアをとる(IELTS:7.0 or PTE 66 or OET B)
- 2、オーストラリアの看護協会(AHRPA)に登録する
- 3、知識のテスト Multiple-choice question(MCQ) を受ける
- 4、受かる
- 5、技術のテスト Objective structured clinical exam(OSCE) を受ける
- 6、受かる
- 7、看護協会のオリエンテーションに参加する
- 8、晴れて正看護師として登録
このテストたち、受けるのにえげつない金額を要求してきます。
知識のテスト Multiple-choice question(MCQ) :費用 約 A$ 500 (約 5 万円 / 85円計算)
技術のテスト Objective structured clinical exam(OSCE) :費用 A$ 4000 (約 47万円 / 85円計算)
もし落ちたら再度かかります。
そして国試並みに難しく、対策が必要です。
そしてその対策コースも5000ドルくらいとまた高額。
恐ろしい……
なるのは難しい!でも永住権につながる!
正看護師を目指す理由の一つとして、「永住権を取れる職業リストに載っている」ことも大きいです。
オーストラリアは移民の国。マルチカルチャーで住みやすい反面、移民がどんどん増えているので年々永住権を取るのが難しくなっています。
※オーストラリアの学校は、語学学校でも専門学校でも大学でも、最初にすべて一括払いでなく、通いながら一区切りのターム(3ヶ月)ごとにその都度支払っていく感じになります。(もし一括がよければそれもできる)
まとめ
やっぱり看護師ならあこがる海外での看護師。
しかしどこに行っても医療現場で責任を持たないといけない仕事。英語が曖昧で指示間違ったなんてシャレになりません。
私は難しいのはわかっていたけどオーストラリアにくる前は「看護師もいいなー」と思っていました。しかし、実際に現地に来て、じぶんの英語力、経済力、体力などを現実的に知った時、その壁の高さに驚きました。難しいのはわかってたつもりだったけど、想像よりはるかに大変だったのです。
そしてなぜかオーストラリアで看護師になって情報を発信している方は努力をそこまで書かず(話さず)、「大丈夫!頑張ればなれる!」といっている方が多い気がします。
なっている人はたくさんいます。少しずつステップを登っていけばちゃんとなれます。でも本当に尊敬します。
でも、私が思ってたみたいに「そこまで大変だとは思わなかった。」と感じる人も多いのではないかと思ったのです。
なので今回この記事にしました。
今看護師を目指そうとしている人、目指している途中の人、応援してます!
私も将来目指すことになるかもわかりません!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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